弁護士 明石法彦の日記
生命を大切に

今朝の新聞を読んでいると,全国的に自殺が流行しているそうだ。元々,明石を含む中高年男性の自殺率が高いのが日本の特徴だが,ここしばらく若い人が亡くなっている。由々しき問題である。

明石に,小中高を通じた仲のよい友人がいた。彼は,日に焼けて健康そのものであったし,一緒に炎天下でクラブ活動もしていた。その彼が高校2年生のときある病気を発病した。最初の頃は,日常生活に目立った不自由はなかったが,段々と病気がしんどくなって,以前のような活動的な姿を見ることはできなくなっていった。明石を含む周囲の友人は,余り大げさに接してはいけないと思い,できる限り今までどおりつきあおうとしたのを覚えている。彼は,九州の大学に進学したのだが,病気の治療もあり,やがて実家に戻ることとなった。明石は,帰省の際などにその友人と会っていたが,彼はいつも前向きであった。今思うと,結構苦しいことも多かったはずであるが,明石に愚痴を言うことはほとんどなかったと思う。明石が司法試験を受けている頃は,いつか明石の事務所で働くわなどと冗談で言っていた。
しかし,明石は,司法試験の論文試験を突破して,東京に口述試験を受けに行っていたとき,彼は,突然逝ってしまった。明石の母は,明石の性格をわかっていたので,彼が亡くなったことを試験が終わるまで伏せていた(多分,知っていたら日帰りしてでも実家に戻ったと思う)。通夜や葬儀に出れなかったことは,今でも苦い思い出である。
その後,こうして10数年弁護士をしているわけだが,折に触れて,彼のことを思い出す。もっと生きたかっただろうし,もっといろいろしたいこともあったと思う。

今朝の新聞を読んで思った。生命を大切にしてもらいたい。
苦しいときは,どうか思い出してもらいたい。生きたくても生きることができなかった人がたくさんいることを。辛いときは,どうか思い出してもらいたい。あなたが亡くなることで悲しみ続ける人がいることを。
この世の悩みは,この世の中でいつかは解決するものである。明石の実感である。自分ひとりで悩まずに,周りに相談すればよい。恥ずかしがったり,あれこれ考え込んだりする必要はない。きっと,あなたのことを大切に思っている人がいるから。

ページトップへ
この記事に対するコメント
私も最近祖母がなくなりました。元気なときは、邪魔に思ったりもしましたが、いざいなくなると、あれしたげれば良かった、もっとやさしくしてあげればよかったなどと、後悔がたくさん出てきます。今いる自分の家族には、後悔することのないようにしたいと思います。
【2008/05/01 10:03】 URL | #- [ 編集]

私は20歳の時に22歳の姉を失いました。
人にはそれぞれ神様に与えられた寿命があります。
それを全うしていただきたいと強く思います。
【2008/05/01 11:42】 URL | おにぎり太郎 #- [ 編集]

ページトップへ
この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

| BLOG TOP |
この記事に対するトラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバックURL
→http://akashilaw.blog33.fc2.com/tb.php/105-c094e2d9